Y.M

Q1.なぜショーワグローブを選んだのですか?

授業の一環として参加したインターンシップ体験の候補先に当社があり、機械工学を学んでいたことから製造設備設計への興味があって選んだのが最初の出会いでした。実際の仕事現場に入り作業改善の検討・提案業務に参加したのですが、やはり学生なのでわからないことばかり。たくさん質問する私にも快く応じ、ちゃんと理解・納得するまで真摯に対応していただいたことや、改善提案の際にはアイデアが出やすいように寄り添い、私の突拍子もない提案も真剣に聞いてくださった先輩方の人柄の良さが強く印象に残りました。そして就職活動を始めた時、この経験を思い出し説明会に参加。改めてエンジニア一人ひとりの声を大切にする風土や、専攻を活かした設計業務に携われることも確認でき、「ここなら自分がやりたいことができる」と確信し、入社を決めました。

Q2.現在の仕事内容とやりがいを教えてください。

入社以来一貫して現在のエンジニアリング室に在籍し、生産設備の新規立上げや既存設備改善などのエンジニアリング業務全般を担当しています。私の役割は、生産現場のコスト低減や生産効率向上、作業環境改善を実現し、高品質な手袋の生産に貢献すること。そのための設備提案・計画にはじまり、設計・組立・試運転など複数の業務を担いながら、生産設備が立ち上がるまでをコントロールしています。当社の生産の最上流に関わるため大きな責任を伴う一方、これだけ幅広い業務に携わるのでやりがいも数多くあります。より良い生産ラインにするためのアイデアを自ら考え提案して、カタチにしていける面白さがあり、その過程でメンバーの意見や視点も学べて、大いに刺激を受けることができます。また、壁にぶつかった際は、チーム一丸となって考え抜き、答えを出していく一体感も得られます。こうした“現場のダイナミズム”を味わえることが、エンジニアリング業務を担う技術者の醍醐味だと感じています。

Y.M

Q3.成長の機会となった出来事を教えてください

入社6年目に、生産拠点のあるマレーシアへ初めて海外出張し、主担当として生産ライン改造の立ち上げを担った時のこと。経年劣化した設備の修理と、効率化を図るための新しい設備追加工事を現場で指揮しました。あらかじめ決められた工期で業務を終える必要があり、そのためには現地スタッフと密な連携が不可欠なのですが、私は英語が苦手。そこで駐在していた先輩社員のサポートも受けながら、作業内容を紙に描き、身振り手振りで必死に伝達し、現場を動かしました。さらに必要な部品の不足、機械要素部品の強度不足など、毎日のように想定外の事態も発生し、イレギュラーな判断が日々求められました。苦労も失敗も数多く経験した現場でしたが、おかげで自らの未熟さや今後の課題が痛感できましたし、何よりも臨機応変に対応する“現場力”を磨くことができました。ここで鍛えられた経験が、自身の成長の貴重なステップになったと感じています。

Q4.この仕事に携わる中で大切にしていることは何でしょうか?

後工程を意識した設計図面の作成をとても大切にしています。そう意識するようになったのは、2年目の頃、図面作成にあたって上司から受けたあるアドバイスがきっかけでした。上司曰く、「図面はそれ自体を書くことが目的ではなく、設備の組立て現場に工事の意図やアイデアを正しく伝えるためにある。製品を世に出す起点が図面であり、その出来次第で工期や、ひいては生産にも影響が出てしまう。それ程大切なツールなんだよ」と。この話に私は大いに感銘を受け、それ以来少しでも“見やすく、分かりやすく、使いやすい”図面作成を心がけるようになりました。あわせて、「この材料は本当に適切なのか?」「生産ラインはこれがベストなのか?」と常に最善を追求する視点も備わり、私自身の設計のクオリティやアウトプットも大きく進化しました。「自分の考えが相手に伝わらなければ意味がない」。それが設計図面を作成する際の、私の大切なポリシーになっています。

Y.M

Q5.今後、挑戦していきたいことを教えてください。

より生産性の高い図面作業をするために、設計図の“効率的な運用・管理”に取り組み始めています。これまでは生産工程を識別する必要性から、同じ形状や仕様であってもその都度新しい設計図面を描き起こしていたため、描き間違いといったケアレスミスが発生していました。そうした無駄を無くすために、各形状・仕様ごとの標準となる設計図面を定めて部門全体で共有し、使用時の修正点や改善点をその都度反映させて管理するのです。そうすれば、常に最新図面をもとに作業をスタートできるので、工数削減や不具合の再発防止が可能です。今後、まったく新しい商品開発にチャレンジする時も、ベースとなる標準図面を組み合わせることで、さまざまな仕様の生産設備を効率的に生み出すことが期待できます。こうした新しいアプローチにも積極的に挑戦して、エンジニアリング部門の現場力を高め、マーケットをリードする高品質な手袋の生産に貢献していきたいと考えています。

Y.M

Last.最後に学生の皆さんへ。

就職は人生の大きな節目です。豊かな人生を歩むためには、多くの時間を過ごす仕事や職場が楽しいものであることが大切。そのためには自分の気質ややりたい仕事とは何かを真剣に考え、一致している職場を探してほしいですね。100%一致することは難しいかもしれませんが、安易に妥協せず満足のいく選択ができれば、きっと人生は豊かなものになるはずです。現に私がそうなのですから。皆さん一人ひとりが幸せになれる、輝かしい未来を願っています。

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