職人の技を支える大切な“道具“

職人の技を支える大切な“道具“

横田 誠 さん Makoto Yokota

横田 誠 さん
Makoto Yokota

横田 誠 さん Makoto Yokota

職業:大工

職業:大工

20代前半から大工としてのキャリアを積み、2007年に独立。ACTの代表として、都内近郊のリノベーションなどを精力的に手掛ける。

木材や鉄鋼材など様々な材料と、技術や知識を使いこなすプロフェッショナル。
主にリノベーションなどを手掛ける大工の横田様に、手袋へのこだわりを伺いました。

万人向けの手袋では使い勝手に違和感を抱くことが多かった

--- ショーワグローブと出会ったキッカケを教えてください。

5~6年前に知人の紹介で使ってみたのが直接のキッカケでしたが、元々存在は知っていましたよ。やはり大工仲間などで飲みに行くと道具の話になることが多いですから。
ショーワグローブの手袋を使うまでは、いわゆる普通の軍手を使っていました。ただ、普通の軍手は良い意味でも悪い意味でも、万人向けですよね。もちろん、用途が広いということにはメリットも多いと思うのですが、プロとして使うにはフィット感や使い勝手にどうしても違和感を抱くことが多かったというのが正直な感想です。だから、頻繁に使う指の部分を切るなどして、自分なりにアレンジしていました。ボツが付いているタイプも使ったことはありますが、汗をかくと手袋のボツの跡が壁材に付いてしまうこともあり、作業内容によっては外すことも多かったです。

ショーワグローブと出会ったキッカケを教えてください。

グローブがただの消耗品ではなくなった。大工道具の一つという意識に変わりました。

--- ライトグリップを使い始めてどのような印象を持ちましたか?

ありきたりの感想ですが、やはり「スゴく良いな」と思いました(笑)。
特に僕が感動したのが“手作業の感覚”と“安全性”のバランスです。例えば、仕上げの細かい作業を行うような場合、指先にフィットしないグローブというのは邪魔な存在になってしまいます。手先を使った細かい作業に向いているとは言えませんからね。だからこそ、僕もライトグリップを使う以前は、軍手の指の部分を切って使っていました。ただ、指の部分を切ってしまうと、今度は手を怪我しないように注意しながら作業するので、作業に集中できません。ちょっとしたことですが、必要な工具を握る際に躊躇してしまったり、必要以上に確認しなければならない瞬間が出てきたり。忙しくなってくると注意力も散漫になり、最悪の場合、指先を切ってしまって、その後の作業効率が落ちてしまうということもありました。

ライトグリップを使い始めてどのような印象を持ちましたか?

--- ライトグリップを使い始めて、手袋への印象が変わったということですか?

その通りです。僕の個人的な感想ですが、それまでは“消耗品”として認識していたものが“道具”になったという印象です。
僕らのような大工仕事では、手の感覚がとても大切なんですが、指に遊びがなく手にフィットした状態で仕事ができるんです。例えば、寸法を測り、資材をカットして、材料を運んでから釘で固定する。大工仕事では、それこそ何十回、何百回と繰り返される基本的な作業ですが、ライトグリップを着けている具体的なメリットは「指先でしっかり材料を固定できる」「刃物を使う時にもライトグリップが指を守ってくれているので安心感がある」「道具をしっかり握ることができる」「細かな力加減の調節など手作業同様の感覚で仕事ができる」など、本当に多くあります。
もちろん、これらの工程一度だけ行うなら、そのロスはちょっとしたことです。しかし、僕らは何度も何度も同じ作業を繰り返すので、ほんの少しの余分な動作が大きなロスにつながってしまうんです。極端な話、ご苦労様の一杯を飲み始める時間が1時間ぐらい早まる日もあるくらい。これはかなり有難いことですよ(笑)。

ライトグリップを使い始めて、手袋への印象が変わったということですか?

作業によってグローブを使い分けることで、より確実に、安心して作業ができる。

--- 仕事で使うのはライトグリップだけでしょうか?

いいえ。僕は2種類のグローブを作業によって使い分けています。
ライトグリップは、主に大工作業を行う時に着用しています。それから資材を運ぶ際などに使っているのがグリップ(ソフトタイプ)です。

最近はマンションのリノベーションなどを手掛けることが多いのですが、資材運びは、例えエレベーターを利用しても非常に大変な作業です。こういった重いものを運ぶ作業で、一番重要なのがグリップ力。お客様の大切な資材を落としてキズつけるワケにはいきませんし、かと言って、少量ずつ運んでいては、時間がいくらあっても足りません。これも僕の個人的な感覚ですが、グリップ(ソフトタイプ)を着けることで、一度に運べる資材の量が2倍になる感じですね。
指先から手の平にかけての部分を覆う天然ゴムが握力を補助してくれる感覚があるので、資材をしっかりと固定できます。手も疲れにくく、痛みも出にくい、通気性もあってムレにくいなど、同じ作業を長時間続けて行う時に、よりグローブを着用するメリットを感じますね。

これらのグローブをどのようにケアしていますか?

工具と同じようにこだわりを持って選んだ手袋は、職人の個性が表れている。

--- ライトグリップはパープルもありますが、なぜレッドを着用されているのでしょうか?

なんというか、やる気が出る感じがするんですよね。
どのモデルを使うかを決める際、最も重視するのは機能面ですが、実はカラーも結構気にしています。大工仲間の間でも「あの色がいい、このデザインがいい」なんて話をすることはありますから。
それから、現場で、別の職人さんと同じものを着用するのは、なんとなくイヤな感じがしますね。反対に、自分が知らないモデルを着用している職人さんがいると「どんな機能なのか、使い心地はどうかな」なんて想像しながら見ることもあります(笑)。
注目して見ていると、皆、工具と同じように、グローブも機能面やデザイン面で自分らしいものを選んでいるのが分かるんです。職人さんそれぞれの個性みたいなものが透けて見えるような気がして面白いですね。

インタビューで取り上げられた手袋について、さらに詳しく知りたい方はこちら