特集インタビュー#02手あれを未然に防ぐ“予防”と“ケア”が大事!

手あれを未然に防ぐ“予防”と“ケア”が大事!

中島 知賀子さん Chikako Nakashima

中島 知賀子さん
Chikako Nakashima

中島 知賀子さん Chikako Nakashima

職業:皮膚科医師

職業:皮膚科医師

1997年、20代の若さで赤羽に、中島皮膚科を開業する。現在も理事長として活躍する一方、双子の母親としての顔も持つ。

仕事や家事などで手が荒れてしまい、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?いつでもきれいな手でいるために、手あれの原因や対策について皮膚科の中島先生にお話を伺いました。

--- 手あれについて教えてください。

手湿疹(手あれ)とひと口に言っても、その症状はさまざまです。
当院にいらっしゃる方を見ても、さまざまな理由から手が荒れてしまう状態、すなわち手湿疹に悩む方が多くいらっしゃいますね。原因についても一概には言えませんが、主なものとして“アレルギー”と“刺激”が挙げられます。
アレルギーとは、特定の抗原に対して免疫反応が過剰に起こってしまうことを言います。
分かりやすく言うと、アレルギーの原因となるものに触れることで肌が荒れてしまう状態です。何がアレルギーを引き起こすかは体質的なものなど個人差はありますが、当院にいらっしゃる患者さんを診ていると、洗剤などの成分に反応したアレルギーが多いように感じます。
一方、刺激とは、継続的に外的な刺激を受け続ける状態を言います。例えば「お仕事で水にずっと触れている」「手と手をこするような動作を継続して行う」などの動作によって、皮膚が荒れてしまう状態です。この刺激についても個人差があり、一般に皮膚が強いとされている方は、継続的な刺激を受けても肌が荒れてしまうことが少ない一方、皮膚が弱い方だと短い時間の刺激でもスグに肌が荒れてしまいます。また、一度刺激による肌荒れを引き起こすと、その後、同じような刺激を受けることで同様の肌荒れが起こりやすいという特徴もあります。つまり、一度発症してしまうと、継続して手湿疹に悩まされてしまう可能性が高いということですね。

--- 手湿疹になる方の年齢、性別などに傾向はありますか?

これについても個人差があるため、ひと括りにすることはできませんが、女性の方が多いように感じます。
年齢という意味では下は20代前半から。上は50~60代からもっと年齢が上の方もいらっしゃいますね。先ほども申し上げた通り、肌の強い弱いには個人差があるため、手湿疹が起こる年齢も人によって異なるんです。
ただし、傾向としては大学進学などを機に一人暮らしを始め、家事を自分で行うようになった方や、結婚を機に家事を行う頻度が増えた方など、やはり家事を行う頻度が増えた方が多いと言えます。実際に、皮膚科医同士の話、あるいは学会などで“主婦湿疹”と表現する機会が増えてきたのも、家事をする機会が劇的に増える主婦の多くが手湿疹に悩んでいるという背景から生まれています。そういう意味でも20~30代の女性にとって、手湿疹というのは大きな悩みの一つと言えるのではないでしょうか。

手湿疹になる方の年齢、性別などに傾向はありますか?

--- 手湿疹を治すにはどのような方法があるのでしょうか?

完治という意味では非常に難しいのが現状です。
もちろん、湿疹が出てしまった部分に薬を塗る、あるいは投薬によって症状を出にくくするなどの治療法はありますが、簡単に治るものではありません。だからこそ、手湿疹には“予防”と“ケア”が大切になります。
予防とは、手湿疹の原因となるアレルギー源や刺激を遠ざけてしまうことです。要するに食器洗いなどの水仕事をしないことですね。私も実際に、主婦の方に「食器洗いなどの家事は旦那さんに任せましょう!」とアドバイスすることがありますよ(笑)。ただし、現実問題としてご飯を食べれば洗い物は出ますし、お仕事で水に触れる方などは水仕事を完全に遠ざけるのは難しいと思います。そこで、より現実的なアドバイスとしては、食器洗いなどの水仕事を行う際、手袋を着用することですね。
いままで手袋をして食器を洗うという習慣がなかった方は「違和感がある」「面倒だ」と感じるかもしれませんが、それも最初だけ。慣れてしまえば、食器を洗うという家事の一環として、スムースに行えるようになるはずです。
既に述べてきた通り、手湿疹は一度発症してしまうと、その後、継続して症状が出る傾向にあるからこそ、まずは手湿疹にならないための予防が非常に大切なんです。

手湿疹を治すにはどのような方法があるのでしょうか?

--- ケアとは具体的にどのように行えばよいのでしょうか?

ケアにも、やはり手袋は有効です。手湿疹のケアを行う上でのキーワードは“保湿”と“通気”。
肌が乾燥した状態だと、どうしても手湿疹になりやすいため、肌を潤った状態に保つことが重要になります。具体的には保湿効果の高いクリームなどをしっかりと手に塗り、その上から綿の手袋などを着用します。こうすることで、保湿を保ちつつも、綿製の手袋が適度に空気を通すため手がムレてしまうことがありません。
食器洗いなどの水仕事はもちろん、日常生活の中でよくあるのは、手を洗った後。手を洗う行為自体は衛生面から見て、非常に大切ですが、手洗い後の手はどうしても乾燥してしまう傾向にあります。こういった時に、必ず保湿クリームを塗り、綿の手袋を着用するというケアを習慣付けましょう。
また、保湿クリームを塗ってから何か手作業を行う場合には、綿の手袋の上から家庭用の手袋を着用して行うことで、保湿クリームを塗り直す手間も省けます。継続したケアが、手に潤いを与え、結果として手湿疹になりにくい体質をつくることにつながるのです。

--- ちなみに、爪も肌と同様に、美しく保ちたいという方が多い部分だと思いますが、予防やケアは必要でしょうか?

ご存知ない方も多いのですが、爪の健康状態というのは肌の健康状態に左右されます。
肌が健康な状態であれば新しく生えてくる爪も健康な状態で生えてきますが、手湿疹などによって肌の健康状態が良くなければ生えてくる爪も、乾燥した割れやすいものになります。
したがって、これまで申し上げてきた手湿疹の予防やケアは、爪の予防やケアという観点から見ても有効です。
もちろん、洗剤や作業中の外的な要因によって爪を痛めてしまうケースもあるため、水仕事などの家事の際には手袋の着用をオススメしますね。

ちなみに、爪も肌と同様に、美しく保ちたいという方が多い部分だと思いますが、予防やケアは必要でしょうか?

--- 手の美しさを保つことは爪の美しさを保つことにもつながるということですね?

その通りです。ただ、当院にいらっしゃる方のお悩みをお伺いしていて感じるのですが、お顔の肌質については、皆さん若いうちから気になさっているのに対して、手に関しては、少し関心が薄いように感じます。個人的な意見ではありますが、手の肌質を気にするようになるのは、お顔のそれの10年から15年後といった印象でしょうか。しかし、関心を持たずにいる間も、肌は少しずつ潤いを失っていきます。手湿疹という形で、表面化する以前に、少しずつ乾燥していってしまうんですね。
だからこそ、早い段階で、しっかりと予防とケアをすることが大切なんです。実際に手湿疹になってしまってから治療をするのは大変。だからこそ、日々の生活の中で、手袋を上手に活用して、手を美しく保っていただきたいですね。

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