数字を通して、
会社の「今」を分析し、
成長する「未来」を
提案していきたい。

管理本部 財務経理グループ鉄川 洵二朗2005年 入社

裏方に徹し、
会社の成長を支える。

僕たち財務経理の仕事をわかりやすく例えると、会社の家計簿をつけているようなものだ。月々の売上はもちろん、自社工場への設備投資や商品の原価計算など、会社に出入りするお金の流れを目に見える決算書にして経営陣に報告する。ショーワグローブは国内に9拠点、海外にグループ子会社を含む8拠点を展開している。部署内では、国内拠点担当と海外拠点担当の2チームに分かれて、グループ全体の経営状況の把握に努めている。僕が担当しているのはマレーシアとオランダの拠点で、現地法人のスタッフと協力しながら業績管理を行うのが主な業務だ。

僕たちの仕事というのは、黒子役に徹して会社を支えるものだと思っている。しかし、単に数字を扱うだけの仕事ではない。表舞台に立つような仕事ではないけれど、重要な役割を担っている。財務経理には、会社全体の「今」がわかる数字が国内外の拠点から集まってくる。日々数字を追い、僕たちが取りまとめ、分析した数字が、この先の企業経営の判断材料になるのだ。数字の正確さは当然のことだが、検討に必要な鮮度の高いデータも取り揃えて、タイムリーに報告を上げることも重要だ。経営陣の迅速な意思決定を支え、経営戦略の指針となる。グループ全体の発展を確かなものにするために、数字を通して会社の成長をサポートしているのだ。

地元姫路を離れ、
営業として奔走する日々。

僕は、ショーワグローブ本社のある姫路で生まれ育った。大学も姫路から離れることなく、就職先にショーワグローブを選んだのも、地元企業だからということが大きい。普段から手袋を使うようなことがなかったこともあり、入社するまで手袋とはほとんど接点がなかった。参加した説明会でショーワグローブを知り、試しに製品を手にはめさせてもらった。日常的に使う家庭用から運搬などの作業用、特殊な用途に用いる業務用など、手袋だけで数々のバリエーションがあるという。専業メーカーとして国内で高いシェアを占めていると聞いて、こんなにおもしろい企業が地元にあったのかと思った。

入社して研修を終えると、東京営業所に配属された。説明会で見た時よりも、はるかに多い商品の数。その知識を頭に叩き込み、小売店に向けた営業活動が始まった。それぞれの手袋のベネフィット、どんなシーンで役立つものかを丁寧に説明し、お客様の「ついで買い」を狙って、通常手袋が置いてある売場とは異なる売場への提案も行った。商品を売るための知識を学び、売上に貢献できるよう日々励んだ。そうして5年を過ぎた頃、突然、海外出向の辞令が下りた。

想定外の海外出向。
踏みだした一歩。

東京で行われた営業会議の時だった。僕は当時の管理本部長に別室に呼びだされた。そこで告げられたのはマレーシアへの異動命令だった。海外での仕事をまったく考えていなかった僕にとって、想定外の辞令だった。東京の営業所から、マレーシアの管理部門へ。語学に堪能なわけではない。大学で経済を学んだとはいえ経理の実務経験もない。仕事も環境も大きく様変わりするだろう。少なからず不安もあった。でも、自分が営業として提案してきた商品が、遠く離れたマレーシアの工場でどのように生産されているのか、いつかこの目で確かめたいと思っていた。僕は不安を払うと、好奇心に導かれるように「とりあえず行ってしまおう」と新しい一歩を踏みだした。

マレーシア工場では、原価管理業務を担当することになった。原価管理は生産コストのムダを把握するだけでなく、商品の価格設定や企業の損益計算にも大きな意味を持つ。製品1個当たりにかかるコストの目標値を決めて、実際にかかったコストとの乖離の原因を追究する。また、生産工程を知らなければ、正しい原価も算出できない。工場の生産ラインを間近で見ながら、原価管理を一から学んでいった。

異動前から不安に思っていた言葉や生活面ではやはり苦労することになったが、日本人出向者がみんな同じ現地寮に住んでいたこともあり、時間の経過とともにすぐに慣れてしまった。マレーシア人スタッフとはお互い母国語ではない英語でやり取りをするため、身振りや図解を交えて必死に伝えようとするうちに、英語でのコミュニケーション能力も鍛えられていった。

自分の成長を感じた
帰国後のプロジェクト。

マレーシア工場への出向は、僕を大きく成長させてくれた。それまでは、営業として手袋を売ることしか考えていなかったが、製造と管理の側面からものづくりの現場を目の当たりにしたことで、視野が広がり、商品知識も深まった。また、現地には現地のやり方や事情があることも知った。いまだに英文メールには苦労することもあるが、海外の人とのコミュニケーションにも自信がついた。約3年間の赴任は、仕事をするうえで、確実にその後の僕のプラスになっている。まるで学生時代のように寮生活を共にした同僚たちとは、今でも食事に誘い合うような間柄だ。

日本に帰国すると、姫路本社の財務経理グループへと配属された。久しぶりの地元だ。ちょうどその頃、日本で導入している基幹システムを海外の主要子会社にも展開するプロジェクトが立ち上がっていた。資産や預金、売上、借入など、世界に広がる子会社の財務状況を、グループ全体として一元管理できれば、日本にいながらタイムリーに状況を把握できる。ショーワグローブがグローバル市場の熾烈な競争に勝ち抜くためには、導入は欠かせない。そのプロジェクトメンバーとして、僕はマレーシアとオランダの導入サポートを担当した。度重なる海外出張や各国の現地スタッフとのやり取りも、以前に比べれば慣れたものだ。現地スタッフの協力を得て、大きな問題もなくプロジェクトの完了を迎えた時には、これまでにないやりがいと自分自身の成長を実感することができた。

これまでの経験を活かして、
先を読む。

経営基盤となる基幹システムの導入により、グループ全体の財務状況が俯瞰しやすくなった。会社が実行するすべての業務から資金面の問題は切り離せないからこそ、財務経理グループの仕事はますます重要性を増している。経営状況をいち早く把握できるのは財務経理の醍醐味だが、大切なのは数字をもとに、そこからどう分析し、会社が進むべき方向をどう提案するかということだ。

数字をまとめ、分析をしていると、営業と工場での経験が活かされていると感じる。生産・販売・管理、それぞれの業務と苦労に多少なりとも触れられたことは、決算書やレポートの数字に実感を持たせてくれる。なによりも現場を知っているからこそ、数字から読み取れることがある。

一社員の立場ながら、ショーワグローブのこれからについて考える。この先どんなことに投資をすればより経営は向上するのか。生産現場でのコスト管理はもっと改善できないものか。

めざすのは今より一歩先を読み、経営判断の参考となる確度の高い分析レポートや提案ができるようになることだ。会社は日々成長し、変化してゆく。数字を通してその成長を支えながら、僕自身もさらに成長していきたい。

1年目 東京営業所に配属 関東を中心に展開するチェーンストアを担当 6年目 マレーシア工場に出向 経理に所属し、原価管理業務を担当 9年目 帰国 財務経理グループに配属 姫路本社にて基幹システム導入に携わる マレーシアの基幹システム導入に従事 10年目 オランダの基幹システム導入に従事

財務的な視点から、
企業経営と成長をサポート。

入出金管理、原価管理、貸借対照表等の月次・年次決算の資料作成、経費・利益分析会社の金庫番として企業会計を担うのが財務経理グループです。数字を追うだけではなく、会社のお金の動き全般をとりまとめて分析し、経営戦略の判断材料となるレポートを経営陣に提供する重要な役目も担っています。財務経理グループでは国内だけでなく海外子会社との連結決算を行っており、ショーワグループ全体の財務状況を間近で見ることができるので、グローバル市場で戦い抜くためには、といった経営目線で会社を俯瞰できるのも魅力です。

その手が、未来をつくる。

わたしたちとともに未来をつくる、
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