手袋を使って気軽に楽しいネイチャークラフトづくり
吉田 夏生さん
Natsuo Yoshida
吉田夏生さん( 森林インストラクター )
アーバン・ナチュラリスト協会主宰として、自然の素材をいかしたピュアネイチャークラフト制作・指導や ネイチャーガイドを行っています。神奈川県内の里山や自然公園、鎌倉・逗子周辺の寺院やハイキングコース、東京都内の名園、多摩川沿いの岸辺など身近な自然がフィールドです。
※こちらは過去の記事です。記事内で紹介している商品には製造を終了した商品が含まれる可能性があります。
秋から冬にかけて公園や自然の中を歩くと、小枝や木の実などがたくさん落ちています。そんな自然の素材を使って、ネイチャークラフトにチャレンジしてみませんか?自分で作ったもので部屋を飾るのって素敵ですよね。
今回は、森林インストラクターの吉田夏生さんに、手軽で楽しいネイチャークラフトづくりを紹介していただきました。
材料集め
まずはネイチャークラフトの材料を集めに出かけましょう。木のある公園やハイキングコースへ散策に出かければ、たくさんの「素材」が手に入ります。ただしケガには要注意!素材によってはトゲがあるものや、触るとかぶれてしまうものがあるので、手袋を持って行くと安心ですよ。
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秋から冬にかけては新しくてキレイなマツボックリがたくさん落ちています。ツリーを作ったり、動物の体になったりと大活躍します。
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動物の顔にするなど、使い方はアイディア次第。いろいろな種類や形があるので、作品の表情もかわってきますよ。
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中の小さな黒い実は、動物の目を作るのにぴったりです。木の幹から鋭いトゲが出ているので注意しましょう。
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昔は、樹皮を整髪に使ったことから「美男葛」(ビナンカズラ)と呼ばれることも。きれいな赤い実で飾りとしても使えます。
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ミョウガといってもツユクサの仲間。美しい青い実をつけます。こちらも飾りとして使えます。
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曲線を活かして、動物のしっぽなどになります。乾いたものを選ぶのが◎。
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穂がチクチクして、葉も意外と鋭いので、取るときは手袋をつけましょう。ふわふわした穂先は飾りつけに重宝します。
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切ったり削ったりして、動物の体や足などに使えるので、いっぱい集めておくと便利です。
ネイチャークラフトでお使いいただいた手袋はこちら!
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No.341 ライトグリップ
手のひらの特殊スベリ止め加工により、グリップ力を発揮します。
作品づくり
集めた材料を使って、さっそく作品づくりにチャレンジしましょう!
手のケガや汚れを防ぐために、手袋を使いましょう。
基本編ネイチャークラフトづくりの基本的な加工方法をご紹介します。
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枝の長さをそろえたり、不要な部分を切り取ります。小さなタイプのノコギリがあると便利。
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布に穴をあける道具「目打ち」を使うと、片手で持ちながら穴をあけられるので便利です。
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穴に差し込む前に枝の先を削ります。ちょうど鉛筆をけずるような要領で、カッターを使います。
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接着剤がたれて指に付いてしまうことがあるので、手袋をすれば、気にせず作業できます。
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着色したいときは、水性アクリル絵の具を使います。
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ススキなどの穂をしごきます。素手ではチクチクするので手袋を使いましょう。
実践編ヒツジ作りにチャレンジ!
STEP1顔をつくります
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ピスタチオなど楕円形のカラを使います。中身は割って出しておきます。
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割った2枚のカラを接着剤でくっつけます。
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ちょうど口があいたように見えますね。ピスタチオは、ヒツジの少しとぼけた顔を作るのにぴったりです。
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ドングリの帽子の部分をかぶせます。頭の形らしくなってきました。
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ハマボッスの実の小さな穴を目に見立てて、接着剤でつけます。ハマボッスは海岸沿いによく生えている植物。シソやハーブの実でも代用できますよ。
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かわいらしい顔ができました!
STEP2胴体をつくります
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できあがった顔と、胴体となるマツボックリを接着剤でくっつけます。
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枝を4本選んで、長さをそろえて足にします。「ふし」のある枝を選べば、ひづめの感じが出ますよ。
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足を差しこむ位置に、カッターの刃先でグリグリと穴をあけます。
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穴があいたら、枝を差し込みます。枝がうまく安定しない場合は、接着剤を使います。
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足の長さは、バランスを見ながら揃えていきましょう。
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ヒツジのできあがりです!
しごいたススキの穂を散らしておけば、まるで秋の草原に立っているよう。
応用編他にこんな作品にもアレンジ!
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マツボックリに色鮮やかな木の実や綿をのせれば、ツリーのできあがり。目やくちばしをつけてしまうのもかわいいですね!
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マツボックリを金色にぬって、ドングリでできたかわいらしい鳥をあしらえば、おしゃれなツリーに。
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土台となる木に穴をあけて、針金をつければ、レシピカードホルダーにもなります。他の作品と組み合わせて、キッチンをかわいく演出しましょう。