国際山岳ガイドに聞いた!バックカントリースキーの面白さ

国際山岳ガイドに聞いた!
バックカントリースキーの面白さ

滝本倫生 さん Michio Takimoto

滝本倫生 さん
Michio Takimoto

滝本倫生 さん Michio Takimoto

株式会社ブルークリフ代表取締役

国際山岳ガイドの資格を有し、長野県白馬や北海道旭川をベースに日本各地やヨーロッパアルプスでバックカントリースキーや登山のガイドとして活躍。

中学生のころから山に魅せられ、世界中の山々に登ってきた滝本倫生さん。
現在は白馬を拠点に、ショップを経営しながら国際山岳ガイドとして多くのツアーを開催しています。
山岳ガイドの仕事とバックカントリースキーの魅力について、またスキーの時に使用している道具や手袋についてお話をお伺いしました。

知識と経験から安全かどうかを判断

--- 滝本さんのお仕事について簡単に教えてください。

私は長野県の白馬で登山用品のショップを経営しながら、国際山岳ガイドとして、バックカントリースキーツアーやクライミングスクール、登山ツアーなどを主宰しています。

山岳ガイドとは、様々なレベルの方に登山を楽しんでいただくために、技術面、安全面からサポートする仕事です。山を安全に楽しんでいただく、というのは言葉では簡単に聞こえますが、知識と経験がないと安全かどうかを判断するのは非常に難しいものです。コースの難易度だけではなく、天候状況、お客様のレベルやその日の体調などを総合的に判断する必要があります。時には途中で引き返す決断を求められることもあります。

山は季節によって様々な楽しみ方があります。私の場合、夏には沢登りやロッククライミング、冬にはバックカントリースキーをすることが多いですね。

知識と経験から安全かどうかを判断

ノートラックを滑走するのがバックカントリーの醍醐味

--- バックカントリースキーについて教えてください。

バックカントリースキーとは、雪山を歩いて登って自然の地形をスキーで滑り降りてくるスポーツです。

夏だと2、3時間かけて山を登ると、下りもほぼ同じくらいの時間をかけて下山をしなければなりませんが、バックカントリースキーの場合、下りのスピードが何倍も速くなるため、夏山登山よりもはるかに山奥まで行くことができるようになります。夏の登山だと通常は登山道を歩くことになりますが、雪山の場合、木や岩などが雪に覆われてしまうので、自分の意のままにコースを決めることができます。そういう意味では無限の可能性があると言えるでしょう。

雪山で誰も足を踏み入れていないところをノートラックと呼びます。そこを自分たちが初めて滑走するのはとても気持ちが良いものです。

ノートラックを滑走するのがバックカントリーの醍醐味

登山と滑走の両方に対応する道具選びがポイント

--- バックカントリースキーを行う際に必要な道具とはどのようなものですか?

基本的にはゲレンデで行う通常のスキーと変わらないのですが、バックカントリースキーに適した機能が付加された装備が増えてきました。

例えば、従来のスキー板だと浮力がなく圧雪を行っていない新雪では滑りにくいものが多かったのですが、幅が太く新雪でも浮力の高いモデルが増えてきました。
スキーブーツやビンディングには、歩行と滑走の両方に対応できるように可動システムが備わっています。また、登山時の負担を軽減するために全般的に装備の軽量化が図られているのもポイントです。

登山と滑走を繰り返すバックカントリースキーではウェア選びも重要です。登山時にかいた汗が滑走時に冷えて寒くなるため、以前はウェアを着たり脱いだりして調節を行っていました。近年はウェアの性能が上がり、通気性と保温性を合わせ持ったものが手に入ります。そのため1枚のウェアで登山時も滑走時も対応できるようになりました。

ただ、手袋についてはそのようなものがなかなか見つかりませんでした。そんな時に見つけたのが、ショーワグローブの「防寒テムレス」です。

登山と滑走の両方に対応する道具選びがポイント

他の手袋には戻れないくらいに愛用しています

--- 「防寒テムレス」はどのようにして知ったのですか?

北海道のスキー仲間に薦められたのがきっかけです。

これまで透湿防水を謳う高価な登山用手袋をいくつも試してきましたが、「防寒テムレス」のムレにくさはそれらをはるかに凌ぐものでした。以前は登山時にどうしても汗をかいて手袋の内部が濡れてしまうので、滑走前に手袋を交換していました。でも「防寒テムレス」を使用するようになってからはその必要がなくなりました。
これまで使用してきた手袋と比べると防水性も優れています。雪に頻繁に接触しても内部にしみてくることがありません。手袋の内部にはボアがついているので保温性も十分です。

操作性に優れているのも大きな特徴のひとつでしょう。バックカントリースキーでは、雪の中でビンディングの調整を行ったり、スキー板の裏側にシールを貼り付けたりといった細かな作業もあるのですが、「防寒テムレス」はやわらかいので手袋を脱がなくても作業を行うことができます。

もう今となっては、他の手袋に戻れないくらい愛用しています。雪山に行く時はいつも予備の手袋を持ち歩くようにしているのですが、私の場合はそれも「防寒テムレス」です(笑)。

他の手袋には戻れないくらいに愛用しています

インタビューで取り上げられた手袋について、さらに詳しく知りたい方はこちら

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